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樺山紘一編『岩波講座 世界歴史1 世界史へのアプローチ』岩波書店 1998年 ISBN:4000108212
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刊行が開始された岩波の世界史講座(全28巻,別巻1)の第7回配本が,この第一巻である。 講座全体の編集方針と構成では,歴史における個別性と共時性の一体的把握を明示的に目指す,社会史などの新しい分析手法を積極的に援用する,細部に関るモノグラフの場合も全体の構造を常に意識する,日本からの世界史・世界史からの日本を描くことを心がける,などなどが示されている。 以下,岸本美緒氏の「時代区分論」,古田元夫氏の「地域区分論」,山内昌之氏の「世界史と日本史の可能性」,福井憲彦氏の「社会史の視野」,川北稔氏の「自然環境と歴史学」,斎藤修氏の「ソーシャル・サイエンス・ヒストリィと歴史人口学」など,いずれもimpresive な各論が続き,この講座に対する意気込みが感じられる。 また記述のスタイルや史料論に加えて,時代を反映しコンピュータと歴史の問題も取り上げられている。歴史研究の現在が奈辺にあるのかを知るのに格好の一冊であろう。
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