最終更新日:04.04.04
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村井章介『海から見た戦国日本−列島史から世界史へ』ちくま新書 1997年 ISBN:4480057277

(c)筑摩書房
 16-17世紀の激動の戦国時代はアジアにおいても同様に激動期であった,と同時に日本がやがて激動の対外関係から離脱し,徳川の秩序(パックス・トクガワーナ)を形成していく画期でもあった。

 そうした激動期を描くにあたって,従来は列島中心部の権力抗争に焦点が当たりすぎたきらいがあったが,最近ではエゾ,琉球,対馬といった周辺部からの/あるいは周辺部を通じての歴史再構成の動きがとみに顕著である。この本もエゾ,琉球の歴史,そして鉄砲・銀を媒介としたヨーロッパとアジア・日本との出会いについての時叙述がその中心をなしている。

 とくにいわゆる後期倭寇は他民族混成の貿易集団であったとの,筆者の従来からの主張はここでも繰り返し強調されている点である。

 もともとは『週刊朝日百科 日本の歴史別冊・歴史を読みなおす14・環日本海と環シナ海−日本列島の十六世紀』(朝日新聞社,1995年)掲載の記事がもとであるから,図版や写真が満載のこちらを読まれるのもいいかと思う。


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