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P.クルーグマン(北村行伸+妹尾美起訳)『自己組織化の経済学 経済秩序はいかに創発するか』東洋経済新報社 1997年 ISBN:4492312404
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「複雑系は経済学に何をもたらすか!」という帯の文言からもわかるように,複雑系の考え方を経済分析に応用するとどんなことがいえるのか,またいえないのか,について語られた本である。Self-Organizing System という概念は「複雑系」を理解するうえでのキーコンセプトの一つで,ランダム性とカオス性が同時に予期せざる秩序へと発展していくシステムを指す。 「不安定(カオス)から生じる秩序の原理」から都市の形成や景気循環が,また「ランダムな成長から生じる秩序の原理」から大都市の規模と順位が,不思議なほど単純なルールから説明できること,などが単純なモデルを用いながら平易に語られている。正直,補論でなされている数学的な厳密な説明については歯が立たなかったが,本文中の説明は非常にわかりやすく,かつ刺激的なものであった。 チューネンやマーシャルの業績にも触れながら,経済学が「複雑系」という考え方を伝統的に意識してきたのだという指摘も,ややキワモノ的な扱いを受けつつある「複雑系」の方法についての誤解を解くのに役立つであろう。 P.クルーグマン教授のMITのWeb Site同じくプリンストン大学のWeb Site
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