最終更新日:04.01.20 (UTC)
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大英国のMONOLOGUE
1月20日(火)……ロンドン303日目(帰国予定まであと65日)……

   「教養としての経済学」三部作

 稲葉振一郎氏の『経済学という教養』(東洋経済新報社)をご恵送いただいた。まだ読んでいないが,良さそうな本なのでリンクして宣伝しておきたい。

 上掲書「あとがき」にあるように,昨年末に上梓された小田中直樹氏の『ライブ・経済学の歴史―<経済学の見取り図>をつくろう―』(勁草書房)飯田泰之氏『経済学思考の技術―論理・経済理論・データを使って考える―』(ダイヤモンド社)と併せて,「教養としての経済学」三部作というのはなかなか言いえて妙かもしれない。

 小田中さんの本は,経済学にはまったくの素人であるつまも読んで,感想を日記にアップしている。なかなか面白かったようだ。経済学の歴史という切り口にかまえてしまう人も多いかもしれないが,経済学が何を問題にしてきたのか(そしてそれらの多くの問題が未解決である)と言う視点(分配,生存,失業などといったテーマ別の構成)からわかりやすく解説してある。

 飯田さんの本は,基本の基本,科学としての経済学を学ぶ上でどのような「思考の技術」が必要か,といったところから攻めていく。そのまま講義やゼミで使えそうな「実用書」としても重宝するだろう。実際,うちのゼミの2年生にはこの春休みに読んでおくように指定しておいた(ちゃんと読めよ)。


 3冊3様であるが,いずれも現実の課題に真摯に向き合い,それに対する著者なりの姿勢を明確に示している点が高く評価されよう(稲葉さんの本はこれから読むのだけれども,元になった連載には目を通しているので,こう書くことをお許し願いたい)。一般の人々が日々生活し,ときに政治家や経済評論家,エコノミストがいうことに対して,何らかの判断をする必要に迫られた時に,これらの本が強調する「教養としての経済学(思考)」は非常に重要な「知の根拠地」と成り得るであろう。


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04.01.20 08:00 PM (UTC)

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