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卒業後に某地元に帰っての就職が決まっている学生が,今年最後の講義のあとのオフィス・アワーに研究室を訪ねてきた。用件のあとの雑談で
「いつ帰るの? 卒業式が終わるまではこっち?」
「自分は帰りたいんですけど,つきあっているカレシがいて,帰るなって言うんです。で,どうしようかと」
「でも,君の地元,すごく遠いでしょ?(おつき合いは続けられるのかな?)」
「一応,エンレンして,ダメだったら別れると思います」
「え,エンレン? エンレンって何?」
「あ,遠距離恋愛。略してエンレン」
「!」
+++++++++++++++++++
で,そのカレシとやらが,結構女々しい(って書くとFC<フェミ・コード>的にはダメ?)という話になって……
「そんなのさっさと引導渡しちゃいなよ。」
「え,インドウって何ですか?」
……こうして世代間ギャップがまたひとつ縮まった。めでたきかな相互理解。
※若い読者のための注釈「いん-どう【引導】(1)〔仏〕迷っている衆生を導いて仏道に入らせること。また、死者を済度するため、葬儀のとき導師が棺前に立ち転迷開悟の法語を説くこと。(2)導くこと。手引き。」「引導を渡す (引導(1)の意から転じて) 最後の決意を宣告してあきらめさせる。」(広辞苑第五版より)
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