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来週に迫った恒例ゼミの春合宿であるが,3年生から次々とキャンセルの連絡が入る。もっとも3年生はこの時期ちょうど就職活動(縮めてシューカツというのが,もう公然の地位を占めてしまったが)の真っ最中なので,こうした事態はある程度織り込み済みなのだが。
しかし,就職活動そのものの状況は相変わらず厳しい。会社説明会や面接などに行くという企業の名前を聞いていると,よくこんなのも見つけてきたよな,といった感じのユニークなものも目に付く。逆に一生そこで仕事するわけじゃないと割り切って考えれば,なかなか面白そうなものもあるのだが。
ま,ゼミの公的行事をキャンセルしてシューカツするのだから,その分気合いを入れてやって欲しい。
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結局,泉鏡花作「堅パン」(1897年)は『泉鏡花全集』(岩波書店,1941年)第3巻に所収のテキストをコピーして読む。泉鏡花が文壇に受け入れらたのは,1895年の「外科室」だそうだから,その2年後の作品である。最後に「赤飯と煮染め」が強調されていたが,とりあえずピンと来ない。堅パンとの対比なんだろうか?
しかし,今回はじめて堅パンというものがあることを知り(多分,明治30年頃の堅パンはそんなに甘くないだろうが,その味のイメージも知り),興味深く読んだ。
やはりこの泉鏡花のテキストでも夜なべ仕事のときに齧られていた(本来的にそういう食べ物らしい)。もっとも主人公の権(ごん)の食べ方は奇っ怪である。鏡花独特の怪奇風味のなかにどことなくユーモラスな感じが漂う作品であった。
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