最終更新日:04.01.16 (UTC)

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7 Gennaio(Mercoledi)
タオルミーナ


1月7日

 シチリアに来てからわりと早起きで,6時半に目が覚める。ブラインドを開けてふたたびベッドにもぐりこんで外を見ていると,うっすらと夜が明けてきた。7時ごろにはかなり明るくなる。7時半ごろベランダに出てみると,朝の光を浴びたエトナ山があった。

 ホテルの朝食は,バイキング。フレッシュなリコッタチーズ,モッツアレラチーズ,その他のチーズ,ハム2〜3種,プチトマト,キューカンバー,パン数種,クロワッサン,小さいペストリー,シリアル数種,洋梨やプルーンのシロップ煮とヨーグルトなど。ベーコンと卵(スクランブル・エッグ)もあったが,英国式はやはり英国のほうが美味い。ジュースはデカンタに入れられたもののほか,ジュース・メーカーがおいてあって,セルフ・サービスで搾るようになっていた。ミモザ・ケーキもあった。迷ったけれど結局ケーキ,食べました。ケーキはカーサ・ミーアのケーキの方がおいしかったかな。

 この日は朝一番で,タオルミーナ一番の見どころ,ギリシャ劇場にでかけた。観客席の上まで登り,舞台方向を見ると眼前に広がる風景に心を奪われる。劇場の向こうにエトナ山が悠然とそびえ左手にはイオニア海が見える。人間の手による歴史的遺構と,空と海と山。。。これ以上の風景は世界にどれほどあるだろうという絶景である。言葉はいらないだろう。とにかく写真をご覧ください。

ギリシャ劇場とエトナ山,グランブルーの海

ギリシャ劇場とエトナ山,グランブルーの海

上 ギリシャ劇場とエトナ山,グランブルーの海
下 ローマ人が作った無粋な塀の裏側からエトナを望むと……

 景色に見とれながら階段席に座っていると,日本人グループを引率したガイドさんが劇場について解説していた。それによると,ギリシャ時代には市民は純粋に演劇を楽しんでいたが,ローマ時代になると舞台部分が広げられ,グラディエーターらによる闘技もここで行われたとのこと。また,ローマ人は景色を重要視せず,エトナ山側に壁を築いてしまったのだとか。今はその壁が崩れ落ち,私たちは再び劇場の向こうにエトナ山の山容を望むことができる。「後の時代の者の方が無粋」なのはいつの世も同じなのだろうか。そのローマ人よりはるかに後の世の我々の生活は確かに便利で豊ではあるが,精神的な豊かさではギリシャ人に遠く及ばないかもしれない。

 その後,ロープウエイでタオルミーナの町がある山からマッツァーロ海岸に降りる。ロープウエィ駅から少し歩くと映画『グラン・ブルー』で有名なイソラ・ベッラ(島)のある海岸に出る。ここも夏にはボートで美しい洞窟を巡ることができるそうだが,冬はお休み。

 ジーンズの裾をひざ上までまくり上げて浅瀬をイソラ・ベッラに渡ったが,門に鍵がかかっていて島の洞窟などへは行くことができなかった。しかし海の水は透明で,浜の小石は色とりどりで美しかった。こうした石から,これまで見てきた見事なモザイクが作られたのだろうなと思う。童心に帰ってしばらく打ち寄せる波を追いかけたり逃げたりしながら小石を拾って遊んだ。日本に帰ったら大きくて深めのガラス皿に小石を入れて水をはり,フロート・キャンドルを浮かべようと思っている。

イソラ・ベッラ

イソラ・ベッラ

 ロープウエイでタオルミーナに戻り,ホテルにほど近いリストトランテで昼食。外に掲示された日本語メニューに「カラスミのスパゲッティ」とあったのに魅かれて店に入った。スパゲッティに加え,前菜の盛りあわせ(アンティチョーク,ナス,タコ,オムレツ)をオーダーした。カラスミのスパゲッティはコクがあって美味。お里が知れるが「カラスミを食べてる」というだけで贅沢な気分になる。これは,日本でも食べられないだろうなぁ。例によって昼からワインを飲んでしまったので,ホテルに戻ってひと眠り。日本であくせく働いていた時とは大違いの贅沢な時間の使い方。たまにはいいよね。店の中に万国旗が掲げられていたが,なぜか日の丸が暖炉の上に大きく飾られていた。まぁ確かに見ようによってはきれいかもね。見慣れない旗があったので,尋ねるとスペインのバスクの旗だと言う。そう言えば,シチリアのシンボル,トリナクリアをデザインしたシチリアの旗はいたるところで見かけたが,イタリアにあってイタリアにあらずといったところがバスクに通じるものがあるのだろうか。

 ホテルでぐだぐだしていたら,トーマスクックから電話がかかってきた。何でも航空管制官のストライキで,翌日,予定の飛行機に乗れないという。いろいろな選択肢を提示してもらった結果,延泊分は自己負担だがタオルミーナにもう1泊することにした。タオルミーナのホテルだけトーマスクックに手配してもらってラッキーだった。自分で手配のホテルだったら連絡がつかないところだった。自分で空港でもできるのだが,予め変更の飛行機を予約してくれたり,延泊分を事情が事情だからと多少ディスカウントしてくれるようホテルに交渉してくれたりと,トーマスクックの担当者の方に感謝。

 午後からは,つづら折りの階段を30分ほど登って,カステロ・サラセーノサラセン人の城という意味でしょうかね?という高台へ。高台からは,前日に行った下方の丘の頂上に張り付くように建設されたギリシャ劇場や,イオニア海の大海原を望むことができた。

カステロ・サラセーノから

カステロ・サラセーノから

 再びホテルで休みお風呂にゆっくり浸かったあと夕食に出る。この日は散歩の途中にチェックしていたローマ通りの途中の広場からやや海側に下った坂の途中のリストランテで。メニューに牡蛎があったので,食べてみたいと思っていたのだ。前菜がふたりでアンチョビーのマリネをシェア。1皿めが,夫が再びウニのスパゲッティ。私がいかすみのスパゲッティ。2皿めは,生ガキを2個ずつ。残り少なかったようで,量が少なかったのは残念だったが,美味しかった。デザートにふたりでティラミス1つ。日本人が多く訪れるのだろう。アンチョビーのマリネははじめから2皿に分けて出してくれたし,ティラミスも何も言わなくてもフォークを2本もってきてくれた。最後にエスプレッソコーヒーをいただいた。

エトナ山アップ

エトナ山アップ


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